この度は「ARTERA Competition – New Wave Vol.2」にご応募いただき、誠にありがとうございました。
本コンペティションには、数多くのご応募を賜りました。老若男女、幅広いアーティストの皆様より多種多様な作品が寄せられ、いずれも大変見応えのあるものでした。
厳正なる審査の結果、下記の通り受賞作品が決定いたしました。
ここに、受賞作品を発表いたします。
最優秀賞:『花々の囁き』春 美穂子

【COMMENT】
この作品は 生命力あふれる森林の緑の中と澄み切った空気の清涼感の中で、彩り豊かな花々を描き表現したものです。広大な自然の中にも安らぐ、ひとときを感じてもらえれば幸いです。
春 美穂子(@mihoko__haru)
優秀賞:『花の露言』SAYAKA ASAI

【COMMENT】
氷を用いて描く独自技法「零度染®︎(レイドゾメ)」によって生み出された作品です。
季節の花々をテーマに、儚さの中に宿る美しさを表現する本作では、可憐に咲くスズランを描きました。
氷がもたらす偶然のにじみや繊細な表情を生かし、静かに漂う花の気配、そして一瞬の輝きのような生命の美しさを閉じ込めています。
SAYAKA ASAI(@sayakaasai.icedye)
佳作:『こんばんは』江ヶ崎 羊

【COMMENT】
私の絵本作品、「小人と黒く形あるもの」に登場する、黒く形あるものがひとりぼっち星空を楽しんでいるところへ、無邪気な少女が「こんばんは」と声かけ、これから2人の優しく、ワクワクするようなストーリーが始まる場面を、作品にしました。
黒く形あるものは人でもお化けでも悪魔でもない。名前のない黒い影のような何者でもない存在です。
ですが、星や月、無邪気な少女のような綺麗な存在に心から惹かれて、憧れているのです。
江ヶ崎 羊(@mimiyo3_2528)
佳作:『ナイトパレード』PARCEL

【COMMENT】
悠久の時を超えて人類に寄り添ってくれる最古の芸術、夜空の星々。
地上で何があろうと、どんな辛いことに満ちていようと、星の一つ一つが何もかもを見透かす目のように私たちを優しく包み込み、嵐の中の灯台のように強く導き励ましてくれます。
この作品には「闇夜のような心にも必ず小さな光があるように、それがいつか、降るような無数の光となって心を眩しく照らすように。私たちがそれに気づけるように」の願いが込められています。
PARCEL(@fantastic_parcel)
佳作:『流れ』宮本 仁奈

【COMMENT】
日本画の技法に現代的な感性を用い、間の概念を模索しながら板絵を描いています。本作は、家族写真を元に制作した『幼少期』シリーズの一作です。
抜けのある背景や、浮き輪の上で涼を取る子供の姿が、アーティストと鑑賞者の日常にひとときの休息をもたらします。制作過程を通して記憶を辿り、過去の曖昧な問題や感情を理解することで、芸術の中に拠り所を見出しました。この絵に触れる一人一人にもまた、作品が幼少期を振り返る兆しとなり、それぞれが自身の安らぎを見つけていくための余白を残しています。
『世の中は然るべきところへ自ずと収まるゆえ、自然の流れに身を任せるのが一番』とする神道的処世訓を由来に、題名を『流れ』としました。
宮本 仁奈(@nina.miyamoto)
佳作:『WAVE』三代 宏大

【COMMENT】
私たちは、日々何かの影響を受けながら変容していきます。そんな人の様を描いていきたいと考えています。
しかしながら、人をすべての観点から観測し完璧に把握することができない以上、どこかで歪みとなって現れます。例えば、あらゆる地図の図法において、ある側面からは整合性が取れたものであっても、一方でその整合性からこぼれ落ち、しわ寄せとなったものが歪曲され、時として誇張として映るように。その歪みは、人の姿や動き、出で立ちに現れるのかもしれません。
その歪みこそ、現代の私たちの未来に必要なノイズであり、それは決して絵画上の中の出来事だけではなく、この世界の地続きとして鑑賞者の前に立ち現れます。
三代 宏大(@mishiro_kodai)
佳作:『浅い眠り』Lian Castillo

【COMMENT】
終電間際の車内で、それぞれが浅い眠りの中に身を委ねる一瞬を描きました。眠っているようで完全には眠れず、周囲の気配や光をどこかで感じ続けている。そんな都市生活にある緊張と安らぎが同居する時間を表現しています。窓の外の夜景や車内の光、広告の鮮やかな黄色を対比させることで、静けさの中にある生活の気配を描きました。
Lian Castillo(@serialexperiments.lian)
改めまして、ご応募いただきましたすべての皆様に心より御礼申し上げます。
本コンペティションが、表現者の皆様にとって新たな歩みの一助となりましたなら幸いに存じます。
また、受賞者の作品は、「現代美術作家 小さき名品展-銀座-」
(会期:11月13日(金)~15日(日)/会場:GALLERY ART HOUSE)
にて展示予定です。
なお、本コンペティションは次回、本年12月の開催を予定しております。
今回ご縁が叶わなかった皆様におかれましても、ぜひ次回もご挑戦いただけましたら幸いです。
今後とも変わらぬご研鑽とご活躍を心よりお祈り申し上げます。

