この度は「ARTERA Competition ~New Wave~」にご応募いただき、誠にありがとうございました。
本コンペティションには、数多くのご応募を賜りました。
老若男女、幅広いアーティストの皆様より多種多様な作品が寄せられ、いずれも大変見応えのあるものでした。
厳正なる審査の結果、当初予定しておりました優秀賞の枠を1作品追加し、優秀賞は計6作品とすることを決定いたしました。
ここに、受賞作品を発表申し上げます。
最優秀賞:『pulse』吉野滉太(@k0ta_yoshino)

【COMMENT】
人間や動物だけでなく、自然物、さらには道具などのすべてに魂が宿っていると考える日本のアニミズム思想に着目し、現代では近代化や都市開発に多く用いられ、スクラップ&ビルドの象徴のようになっているコンクリートにも魂が宿っていると考え、コンクリートで「生命の形」を制作しています。
吉野滉太(@k0ta_yoshino)
優秀賞:『再現』Ana Jovanovska(@anajovanovska)

【COMMENT】
和紙を制作し、その和紙にリノカット版画を印刷いたしました。金継ぎをイメージし、破れた紙を糸で補修しております。この版画はスケッチなしで制作されており、登場人物の何人かは別の場面、行為、会話、記憶の中に再び現れます。こちらは、誰かの夢を垣間見てその意味を読み解こうとするかのように、現在進行形で絡み合い、進化していく物語を伝えております。
伝統と現代の実践と思想が文化を超えて出会う、持続可能な芸術制作を支援すべく努めております。これらの理由により、版画は常にエディション1/1とさせていただいております。
Ana Jovanovska(@anajovanovska)
優秀賞:『生まれいずるところ』梅宮 順子(@umejun11112)

【COMMENT】
『生まれいずるところ』は、月暈の光を浴びた大樹から、世界の安寧を願う人々の想いが、龍の姿として顕現したところを描いたものです。
梅宮 順子(@umejun11112)
優秀賞:『桜』北村 環(@tamaki_kitamura)

【COMMENT】
朱色の背景に咲く桜を通して華やかさと静けさの共存を描いています。
背景は無数の点描で構成され、近づくことで時間の積層や反復の痕跡が立ち現れます。
桜は一瞬の輝きや儚さを表し、朱色との強い対比によって視線を引き寄せます。
遠目には装飾的で平面的に、近づいて見ると細密で厚塗りの絵具が物質的に感じられる事により、
永続と刹那という相反する価値観を同一画面に共存させています。
北村 環(@tamaki_kitamura)
優秀賞:『Darkness of Mind, Darkness is Light.』天夢(@tenmu_art)

アクリル絵の具、蛍光塗料、ミクスドメディア F10
【COMMENT】
日本語タイトルは「心の闇、闇こそ光。」です。
自分の中に宿る「闇」を、人は恥じたり隠したりします。
ですが、その闇は切っても切り離せない大切な一部。
心に宿る、その闇こそ 人間の「光」。
人が持つ原始的な強さと 本当の美しさを
地球から湧き出るマグマに重ねて描きました。
「隠陽」を表現したく、暗闇でブラックライトを当てると炎龍のように息づき、光りを放つようにしました。
心の闇といった暗いテーマを描くのは
私にとってタブーでもあったのですが、
グループ展でこちらを展示したところ
「インパクトがすごい」
「目が離せない」
「一番好き」
などと、嬉しいお言葉をいただきました。
天夢(@tenmu_art)
優秀賞:『Create』dolly(@dollyhiiii)

【COMMENT】
最近の自分の作品テーマでもある、これからの暮らしはどんどん新しい機械やシステムとのデザインによってまた新しい生き方をしていく。
これまでの日本らしい自国のナショナルなものと新常識になるカルチャーとの共存をイメージしています。
dolly(@dollyhiiii)
優秀賞:『大切な場所』野々 なずな(@nononazuna)

【COMMENT】
田舎の祖母の家の近くに
夏でも寒いくらいの綺麗な清水の流れている谷があって
そこには名も知らない半日陰独特の珍しい植物が
水の流れに沿って覆い被さるようにたくさん生い茂っていました。
今思い起こせばそこはまるで植物園のような世界でした。
動物こそいませんでしたが
その頃の懐かしい場所をデフォルメさせての再現です。
野々 なずな(@nononazuna)
改めまして、ご応募いただきましたすべての皆様に心より御礼申し上げます。
本コンペティションが、表現者の皆様にとって新たな歩みの一助となりましたなら幸いに存じます。
なお、本コンペティションは次回、本年6月の開催を予定しております。
今回ご縁が叶わなかった皆様におかれましても、ぜひ次回もご挑戦いただけましたら幸いです。
今後とも変わらぬご研鑽とご活躍を心よりお祈り申し上げます。

